曲の紹介「北の旅人」

インフォメーション
- 曲名: 北の旅人
- アーティスト: 石原裕次郎
- 作詞: 山口洋子
- 作曲: 弦哲也
- レーベル: テイチク
- リリース年月: 1987年8月10日 シングル「北の旅人|想い出はアカシア」
- サマリー:
- 石原裕次郎の死後、追悼盤として発売された
- オリコンチャートで唯一週間1位を獲得したシングル
- テイチクレコード調べでは累計売上125万枚の大ヒット
- 第29回日本レコード大賞 特別賞を受賞
- 記事引用元
- 石原裕次郎 – Wikipedia
- 「北の旅人」– Wikipedia
曲と歌詞について
「北の旅人」は、1987年8月10日に石原裕次郎の死後、追悼盤としてリリースされたシングル曲で、テイチクレコード調べによると累計125万枚を売り上げた大ヒット曲です。
「北の旅人」の作曲は、1985年に弦哲也が北海道を旅行している際に行われました。歌いだしのフレーズは弦によるもので、山口洋子によって残りの歌詞が書かれました。
たどりついたら 岬のはずれ
赤い灯が点く ぽつりとひとつ
いまでもあなたを 待ってると
いとしいおまえの呼ぶ声が
俺の背中で 潮風(かぜ)になる
夜の釧路は雨になるだろう北の旅人|石原裕次郎より
この曲と「想い出はアカシア」は、石原が1987年2月にハワイで療養していた際、オアフ島のドルフィンスタジオにて録音されました。
同時期に録音された「わが人生に悔いなし」「俺の人生」とともに、生前最後のレコーディングとなりました。
オリコンチャートでは、1987年8月24日、石原にとって唯一週間1位を獲得したシングルとなり、100位以内に27週間ランクインし、21.9万枚を売り上げました。
TBS系の音楽番組『ザ・ベストテン』では、1987年8月27日に9位で初登場し、没後の歌手として初めて同番組にランクインしました。同年9月17日には最高3位に上昇し、10月1日まで連続5週間ランクインしました。
この曲は、石原が少年時代を過ごした北海道を舞台に描かれており、北国独特の哀愁感を感じさせる楽曲となっています。ギターの音色が特徴的で、聞く人に切なさを感じさせます。
北の大地と旅人の孤独を描きながらも、どこか温かさを感じさせる歌詞は、石原裕次郎の人生を象徴するような内容となっています。
「北の旅人」は、石原裕次郎の代表的な作品の一つとして今でも多くの人々に親しまれています。
曲の動画
以下の動画をアップしています。
- 北の旅人 by 石原裕次郎 Music Channel
- 北の旅人 by 鄧麗君 Teresa Teng テレサ・テン
以下の動画をリンクしています。
- 北的旅人 弦哲也 (klkn61005さんの動画)
アーティストの紹介「石原裕次郎」
インフォメーション
- アーティスト: 石原裕次郎
- 生誕: 1934年12月28日
- 没年: 1987年7月17日(52歳)
- 出身地: 兵庫県神戸市須磨区 (北海道小樽市・神奈川県逗子市で育つ)
- 活動期間: 1956年 – 1987年
アーティストの軌跡
石原裕次郎は、昭和を代表する俳優・歌手として日本のエンターテインメント界に大きな足跡を残しました。兄は作家で政治家の石原慎太郎です。
1956年、兄・慎太郎の芥川賞受賞作『太陽の季節』の映画化に端役で出演しデビュー。同年、慎太郎原作の映画『狂った果実』で主演し、同時に歌手デビューも果たしました。
1957年には『俺は待ってるぜ』、『嵐を呼ぶ男』などが軒並みヒットし、人気は絶頂を迎えました。
1963年に石原プロモーションを設立。映画『太平洋ひとりぼっち』を製作し、芸術祭賞を授与されました。1968年には三船敏郎と製作した映画『黒部の太陽』が大ヒットしました。
1972年からはテレビドラマ『太陽にほえろ!』に出演し、「ボス」の愛称で若い世代にも親しまれました。1976年からは『大都会シリーズ』、1979年からは『西部警察シリーズ』など多面的に活躍しました。
歌手としても多くのヒット曲を持ち、1977年発売の『ブランデーグラス』は『西部警察』の放送をきっかけに売り上げが伸び、152万枚を売り上げるヒット曲となりました。
1978年頃から健康問題が続き、1981年には解離性大動脈瘤の大手術を受け、1984年には肝臓癌が発覚しました。1987年4月に体調不良でハワイから帰国し入院、7月17日に52歳で亡くなりました。
死後に発売された『北の旅人』、『わが人生に悔いなし』は大ヒットとなりました。
ヨットマンとしても知られ、1963年には国際的なヨットレース「トランスパシフィック・ヨット・レース」に参加するなど、日本のセーリング界の歴史にも名を残しています。
石原裕次郎は、その演技力、歌唱力、そして人間性で多くの人々に愛され、没後も「あじさい忌」と呼ばれる法要には多くのファンが参列するなど、その人気は衰えることがありませんでした。
その功績を称え、2009年の二十三回忌には国立競技場で法要が行われ、約12万人が参列しました。
ディスコグラフィー
主な代表曲:
- 1961年 銀座の恋の物語
- 1966年 二人の世界
- 1967年 夜霧よ今夜も有難う
- 1977年 ブランデーグラス
- 1987年 わが人生に悔いなし
- 1987年 北の旅人