曲の紹介|遠くで汽笛を聞きながら

インフォメーション
- 曲名:遠くで汽笛を聞きながら
- アーティスト:アリス
- 作詞:谷村新司
- 作曲:堀内孝雄
- レーベル:東芝EMI
- リリース:1976年9月20日
- サマリー
- 「遠くで汽笛を聞きながら」は、アリスの9枚目のシングルとしてリリースされた。
- アルバム『ALICE V』からの後発シングルカットながら、アリスの代表曲として長く愛され続けている。
曲について
「遠くで汽笛を聞きながら」は、谷村新司と堀内孝雄の美しいハーモニーと心に染み入る歌詞が相まって、リスナーに強い印象を与えました。
この曲のジャケットには、電化前の奥羽本線・醍醐駅(秋田県横手市)の風景が掲載されており、鉄道のイメージと歌詞の世界観が見事に調和しています。
シングル・アルバム『ALICE V』収録音源のリード・ギターは矢島賢が担当し、篠原信彦の編曲により楽曲の魅力を引き立てています。
オリコンチャートでは51位と大きなヒットには恵まれませんでしたが、谷村新司は度々MCなどで「アリスにとってなくてはならない曲」「ずっと歌い続けていく」と語っているように、アリスの代表曲として長く愛され続けています。
1996年の第47回NHK紅白歌合戦では、ソロとして出演した堀内孝雄が歌唱。2005年の第56回NHK紅白歌合戦では、アリスによるメドレーの一曲として使われました。
この曲は、アリスとして、また谷村新司、堀内孝雄両名がソロとしても歌い続けている重要な楽曲です。
ライブでの披露も数多く、ベスト・アルバムやコンピレーション・アルバムにも収録される頻度が高く、2020年10月28日にはMEG-CDで再発されるなど、時代を超えて多くの人に愛されています。
悩みつづけた日々が
引用元:「遠くで汽笛を聞きながら」アリス
まるで嘘のように
忘れられる時が
来るまで心を閉じたまま
暮らしてゆこう
遠くで汽笛を聞きながら
何もいいことが
なかったこの街で
曲の動画
以下の動画をアップしています。
- Tooku De Kiteki Wo Kikinagara|アリス – トピック
- 遠くて汽笛を聞きながら(Live ver.) / アリス【Official Live Video】|PolystarTube
以下の動画をリンクしています。
- 谷村新司・堀内孝雄 「遠くで汽笛を聞きながら」|fujimarumasaさんの動画
- 追悼:谷村新司-遠くで汽笛を聞きながらVer2|geekrubystudio(ジーク・ルビィ・スタジオ)さんの動画
アーティストの紹介|アリス
インフォメーション
- グループ名:アリス(Alice、ALICE)
- メンバー:
- 谷村新司(1948年12月11日-2023年10月8日)
- 堀内孝雄(1949年10月27日-)
- 矢沢透(1949年2月6日-)
- 結成:1971年12月25日
- 出身地:日本・大阪府
- ジャンル:フォーク、フォークロック、プログレッシブ・ロック、演歌、歌謡曲、ハードロック
- 活動期間:1971年-1981年、1987年-1988年、2000年、2009年-
アーティストの軌跡
アリスは、谷村新司、堀内孝雄、矢沢透の3人からなる日本のフォークグループです。
1971年12月25日、谷村と堀内で大阪市南区南炭屋町にあるビジネスホテル・大阪帝国ホテルの一室にて、矢沢が合流することを前提に「アリス」を結成。翌1972年3月5日、シングル「走っておいで恋人よ」でデビューしました。
同年5月5日開催の奈良市民会館での公演から、矢沢が正式に合流し、現在のアリスが完成しました。
デビュー当時はヒット曲に恵まれず、「特急の停まる市の市民会館にはほとんど行った」(谷村)と語るほどの地道なツアー活動をすることで潜在的ファンを増やしていきました。
1974年には年間303ステージという記録を残しています。
ツアーの成果と、谷村の『MBSヤングタウン』や文化放送『セイ!ヤング』のDJ、そしてウッディ・ウーの「今はもうだれも」のカバーヒットを契機に、オリジナル曲である「帰らざる日々」「冬の稲妻」「涙の誓い」「ジョニーの子守唄」「チャンピオン」「秋止符」「狂った果実」等のヒット曲を連発しました。
1978年には日本人アーティストとして初めて日本武道館3日間公演を成功させるなど、一時代を築きました。
日本武道館は翌1979年の8月から9月にかけて7日間公演を実施しており、この時点で武道館公演10回は、ボブ・ディラン8回を抜いてトップとなりました。
1981年に活動停止となり、それぞれソロ活動を展開。1987年、2000年、2005年に限定的な再始動を経て、2009年に完全再始動。
以降、全国ツアーを敢行し、2013年には47都道府県ライブツアーを実施するなど精力的に活動しています。
2019年、メンバー全員が70歳となるこの年、「70歳の限りなき挑戦」と銘打ち、全国ツアーを行いました。2022年11月17日には活動50年を記念して有明アリーナで『ALICE GREAT 50 (FIFTY)』を開催。
以後10年活動を続けることを目標としていましたが、2023年10月8日に谷村新司が死去したため、結果としてこれが3人でのラストライブとなりました。
アリスは主に谷村と堀内がボーカルを担当しますが、リード・ボーカルがどちらかということもなく(ツイン・ボーカル)、ともにほぼ対等に演奏していました。
結成時のフォーク・シンガーの路線から次第にロック寄りになり、バックミュージシャンも、エレキギター、シンセサイザーなどを従え本格的バンド編成となり派手なステージ活動を展開していました。
アリスは日本の音楽史に大きな足跡を残し、世代を超えて多くのファンに愛され続ける存在です。その音楽は、時代を超えて人々の心に響き続けることでしょう。
ディスコグラフィー
代表シングル
- 走っておいで恋人よ (1972年) – デビュー曲
- 今はもうだれも (1975年) – ウッディ・ウーのカバー曲
- 帰らざる日々 (1976年)
- 遠くで汽笛を聞きながら (1976年)
- 冬の稲妻 (1977年) – 大ブレイク曲
- 涙の誓い (1978年)
- ジョニーの子守唄 (1978年)
- チャンピオン (1978年) – 初のオリコン1位獲得曲
- 秋止符 (1979年)
- 狂った果実 (1980年) など多数