曲の紹介「スピニング・トーホールド」

インフォメーション
- 曲名:Spinning Toe-Hold(スピニング・トーホールド)
- リリース:1977年3月5日 3枚目アルバム「ピュア・エレクトリック・ソウル」に収録・リリース
- アーティスト:クリエイション
- 作曲:竹田和夫
- レーベル:東芝EMI
- サマリー:クリエイションの竹田和夫が、アメリカ遠征中にファンキーな曲のアイデアを思いつき、 3枚目アルバム「ピュア・エレクトリック・ソウル」に収録した。
- 記事引用元
- スピニング・トーホールド-Wikipedia
- クリエイション (バンド)-Wikipedia
曲について
この曲のタイトルは、作曲者の竹田和夫が大のプロレス好きなことから、プロレス技と同名の「スピニング・トー・ホールド」としました。
そして、アメリカのプロレスラーコンビであるザ・ファンクス(テリー・ファンクとドリー・ファンク・ジュニア)の入場テーマ曲として広く知られるようになりました。
ザ・ファンクスがこの曲を入場テーマに採用したことで、日本国内のみならず、海外のプロレスファンの間でも人気が急上昇し、この曲はプロレス界に欠かせない存在となりました。技名と同じタイトルであることも相まって、プロレスファンの間では特別な意味を持っています。試合開始前に流れるこの曲は、観客のボルテージを一気に引き上げ、リング上のドラマをさらに盛り上げる効果を発揮しました。
「スピニング・トーホールド」は、竹田の卓越したギタープレイと、ラテンロックの影響を受けた軽快なリズムが特徴です。キャッチーなメロディとエネルギッシュなギターリフが印象的で、特に竹田和夫のギターワークはこの曲の象徴とも言える存在です。
楽曲が持つ勢いや疾走感は、プロレスの激しい攻防や緊張感を見事に表現しており、プロレスファンのみならず音楽ファンの心も掴みました。
クリエイションは、「スピニング・トーホールド」を通じて、日本のロックシーンにおけるハードロックやフュージョンの可能性を広げました。竹田和夫のギターサウンドは、多くの後進ギタリストたちに影響を与え、今なおリスペクトされています。
「スピニング・トーホールド」は、単なるプロレスの入場曲を超えた存在です。音楽とプロレスという異なる文化を結びつけ、多くの人々に愛され続けているこの曲は、クリエイションの代表作として、そして日本の音楽史に残る名曲として語り継がれています。
曲の動画
以下の動画をアップ、リンクしています。
- アップ動画
- Spinning Toe-Hold by 竹田和夫 – トピック
- 1981Dec 渋谷公会堂クリエイション Mama You Don’t Cry & Spinning Toe Hold by 竹田和夫チャンネル
- 2024 4 24 竹田和夫 スピニング トーホールド Kazuo Takeda Spinning Toe Hold
- リンク動画
- 竹田和夫 クリエイション2005 「Spinning Toe Hold」(Fahrenheitさんの動画)
アーティストの紹介「クリエイション」
インフォメーション
- アーティスト:クリエイション(別名:ブルース・クリエイション)
- 主なメンバー
- 竹田和夫(ボーカル・ギター)
- 樋口晶之(ドラムス)
- ヒロ小川(ベース)
- ミック三国(キーボード)
- 活動時期:
- 1969年 – 1972年 ブルース・クリエイション
- 1972年 – 1979年 クリエイション
- 1980年 – 1984年 (新生)クリエーション
- 2005年 – (再結成)クリエーション
- 公式サイトcreation-web
アーティストの軌跡
「クリエイション(ブルース・クリエイション)」は、日本のロックバンドで、1960年代末にギタリストの竹田和夫を中心に結成されました。日本のロック史において、早くからハードロックを取り入れた先駆的な存在であり、長い変遷を経て現在も活動を続けています。代表曲「ロンリー・ハート」は1980年代初期に全国的なヒットを記録しました。
バンドの歴史:
ブルース・クリエイション期 (1969年 – 1972年)
1969年に竹田和夫と布谷文夫を中心に結成されたブルース・クリエイションは、ブルースロックを基調としたサウンドでデビュー。1971年には、全編英語詞によるアルバム『悪魔と11人の子供達』をリリースし、ハードロックへの布石を築きました。同年、カルメン・マキを迎えたコラボレーション作品『カルメン・マキ&ブルース・クリエイション』も発表し、日本のロックシーンに強いインパクトを残しました。
1972年、バンドは解散。竹田は新たなプロジェクトへと移行します。
クリエイション期 (1972年 – 1979年)
同年、竹田はバンド名をクリエイションに改め、活動を再開。1975年には内田裕也のプロデュースで1stアルバム『クリエイション』をリリース。さらに、元マウンテンのフェリックス・パパラルディをプロデューサーに迎え、クリエイションの2ndアルバム『クリエイション・ウィズ・フェリックス・パパラルディ』を発表。パパラルディを含む編成で全米ツアーも成功させ、日本武道館での単独公演を果たしました。
1977年の3rdアルバム『ピュア・エレクトリック・ソウル』からは「スピニング・トー・ホールド」がアメリカのプロレスチーム、ザ・ファンクスのテーマ曲として話題になりました。
新生クリエイション期 (1980年 – 1984年)
1980年、バンドはメンバーを一新し、アルバム『朝日の国』をリリース。1981年には、バンド名を「クリエイション」に統一し、アルバム『ロンリー・ハート』を発表。表題曲はテレビドラマ『プロハンター』の主題歌としてヒットし、バンドの代表曲となりました。その後も複数のアルバムを発表しましたが、1984年に解散。
再結成と現在 (2005年 – 現在)
2005年、竹田和夫は再びクリエイションとしての活動を再開。2014年には、過去の楽曲の新録を中心にしたアルバム『リザレクション』をリリース。以降も定期的にライブを開催し、現在も精力的に活動を続けています。
クリエイションは、日本のロック史においてハードロックとブルースロックの融合を先駆けて行い、その音楽は国内外で評価され、まさしく日本のロックシーンの先駆けとなりました。結成から半世紀を超えた現在も、竹田和夫を中心に新たな音楽を発信し続ける彼らの活動は、多くのファンにとって特別な存在です。
ディスコグラフィ
主なアルバム
ブルース・クリエイション (1969年)
悪魔と11人の子供達 (1971年)
クリエイション (1975年)
クリエイション・ウィズ・フェリックス・パパラルディ (1976年)
ピュア・エレクトリック・ソウル (1977年)
ロンリー・ハート (1981年)
リザレクション (2014年)